DSCで熱特性を⽐較!種類の判別、ポリマー分⼦鎖の状態から材料特性に与える影響を考察します!
ポリエチレン(PE)はその側鎖分岐の長さや数によって、
幾つかの種類があり材料特性が異なります。
結晶性高分子であるポリエチレンの融解ピークから、
DSCにて融点及び結晶化度を測定しポリエチレンの種類ごとに比較しました。
長い側鎖が多く分子鎖が密になり難いLDPEは、
融点が低く結晶化度も低い結果となった一方、
分子鎖が密になりやすいHDPEは、融点・結晶化度共に高い値を示しました。
また、側鎖が多いものの、比較的短くLDPEより密になりやすいLLDPEは、
融点・結晶化度共にLDPEとHDPEの中間的な値を示しました。
【ポリエチレンの種類】
■LDPE(低密度ポリエチレン):剛性が低く、柔軟性が高い
■LLDPE(直鎖低密度ポリエチレン):LDPEより強靭だが加工性は劣る
■HDPE(高密度ポリエチレン):剛性が高く、引張、衝撃強さ、硬さに優れる
※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
基本情報DSC(示差走査熱量分析)の測定事例
【結果】
■長い側鎖が多く分子鎖が密になり難いLDPEは、融点が低く結晶化度も低い
■側鎖が少なく分子鎖が密になりやすいHDPEは、融点、結晶化度共に高い値を示した
■側鎖が多いものの、比較的短くLDPEより密になりやすいLLDPEは、融点・結晶化度共にLDPEとHDPEの中間的な値を示した
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