除水フィルタDHと静電浄油機を組み合わせたEDHは油管理に最適である。
水力発電所の調速機や入口弁を操作する圧油は一般機械の作動油のように直接ポンプで油を送ってシリンダーを操作させるのではなく一旦空気で加圧したタンクに油を送り、定圧に維持してヘッド差から生じる水圧を受けます。空気で加圧するとヘンリーの法則で油の中に多量の空気が溶けます。この油が大気圧の油槽に戻ると気泡が出ます。圧油システムの油槽の油面近くの壁面にカーボンの黒いラインが付いていたり、作動不良が発生した制御弁摺動部には黒褐色あるいは茶褐色の粘着性物質(酸化変質物)が付着しているのが見られます。これは圧油の中の気泡が断熱圧縮によって高温になり、油の分子がせん断されてカーボン粒子が出来たり、油の酸化変質物が発生するからです。この酸化変質物はフィルターでは除去できず、バルブ類の作動不良の原因になります。静電浄油機EDCは、このようなカーボンや酸化変質物を除去します。
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基本情報事例 発電分野 水力発電所の圧油 タービン油の管理
【特徴】
○静電浄油機EDCはカーボンや酸化変質物を除去する
○DHフィルタエレメントは50ミクロン前後のろ孔をもった深層フィルタであり、
ポンプの流速を遅くしてあるから水分を安定的に除去する
○水を吸うと繊維は膨張し、フィルタの目は小さくなるので
50ミクロン以下の汚染物でも除去できるようになる
○ポンプ流量を小さくしてあるので、油とフィルタの摩擦による静電気の発生は少ない
○フィルタエレメントは水分を吸収して湿っているので静電気は帯電しない
○除水フィルタDHと静電浄油機を組み合わせたEDHは油管理に最適である
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