メキシコニュース！『メキシコの税務調査』とは？Vol.2

　Hola！ライトイヤーメキシコ代表の和納です。

　数年に渡りメキシコでの税務調査の対応をしてきましたが、コロナ禍も既に丸2年を迎えようとする中で、それまでの税務調査の内容とは若干趣旨が異なっているように感じられました。

　それは、よくあるパターンの重箱の隅をつつくような指摘の他に、税務局が自発的に罰金や延滞金の割引交渉をもちかけ、すぐにでも税収入を確保したいという印象を受けた点です。

　あくまでも私見になりますが、メキシコもコロナの影響を多大に受けたことから税収入が大幅に減り、そのため財源確保を強化しようとしているように見受けられます。そして、その一環としての税務調査ではないかとまで思ってしまいます。

　重箱の隅をつつくような指摘や言いがかりに近いような内容に対して、企業側が自ら説明や弁明などを行うのはハードルが高く、むしろ日本の税務調査の方が優しいとさえ感じられます。
　
　我々企業側が採れる対策としては、契約書の巻き直しや契約書の漏れがないか等の企業側でも十分に実施できることを、できるところから地道に実施することです。

　ぜひ日常業務の見直しを行ってください。