廃棄されるCFRPおよびカーボンファイバー廃材を、再生カーボン繊維として生産。
日本の先導的材料分野として、炭素繊維(カーボンファイバー)が挙げられ、高性能カーボンファイバーでは、PAN系三社の世界シェアは7割に達します。超高度・計量の特性があり、ボーイング787やエアバスA350では機体重量の半分近くも使われています。また、自動車の軽量化のため、カーボンファイバーを使った複合材料(CFRP)の大量利用が始まろうとしています。
しかし、CFRPの歩留まりは悪く、約50%程度です。残りは廃材となってしまいます。また、カーボンファイバー製造各社でも、繊維端材、布耳、使用期限切れプリプレグ等、非常に多くのエネルギーを使ったCFが廃棄されており、その量は我が国で2000t/年、世界では6000t/年ともいわれています。さらに、廃棄されるCFRPおよびカーボンファイバー廃材の量は増加を続けています。このようなことから、カーボンファイバーを得て、活用する技術の確立は緊急の課題であります。
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