設置スペースを最大約30%削減した革新的サイズの動力分電盤!

掲載開始日:2016-08-08 00:00:00.0

革新的サイズの動力分電盤/設置スペースを最大約30%削減。isaver compact

 店舗・工場・オフィス、電気を使う場所ならどこにでもあるブレーカと分電盤。実はJIS協約形3極(3P)ブレーカは約40年にわたりずっと同じサイズであることをご存知ですか?近年、サービスの多様化や回路の増加に伴い分電盤の設置スペースが問題になっています。その問題を解決するのが日東工業。JIS協約形3Pブレーカを大幅に小型化することで、分電盤の設置スペースを最大約30%も削減することに成功しました。業界最小クラスのブレーカを組み込んだ動力分電盤『isaver compact(アイセーバコンパクト)』の開発に関わった加納氏に話を聞きました。

動力分電盤

今回紹介する技術と製品

動力分電盤『isaver compact(アイセーバコンパクト)』

『isaver compact(アイセーバコンパクト)』は従来品から最大約30%もの小型化を実現した動力分電盤。長きに渡って見直されることのなかったJIS協約形3Pブレーカを大幅に小型化、業界最小クラスのブレーカを組み込んでいます。店舗や工場などでの回路数増加による分電盤設置スペースの問題を解決し、余ったスペースをIoTやエネルギーマネジメント関連機器に回せるため、これからの分電盤として注目の製品です。

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約40年間変わることのなかった
JIS協約形3Pブレーカのサイズを一新!

機器開発部部長 加納利春氏

 当社は1948年に愛知県瀬戸市で創業し、プレス技術と陶磁器を活用したシンプルな開閉器の製造から事業がスタートしました。以来、70年近い歴史の中で分電盤・制御盤のキャビネットやブレーカなど電路を守り、電気を安全に使うための製品をつくってきました。

 元々JIS協約形のブレーカは横幅25㎜で1極が一般的でしたが、1995年に電灯分電盤の小型化・標準化・省施工ニーズに対応して横幅25㎜に2極を収めた『スリムサーキットブレーカ』を発表し、当時の電設工業展 製品コンクールで労働省産業安全研究所長賞を受賞しました。これが、市場に広く受け入れられ、今では標準的に使用されるようになりました。

 近年、店舗や工場、事務所などではサービスの多様化に伴い、負荷回路数が増加する傾向があります。しかし、分電盤に組み込まれるブレーカの数を増やしていくとより広い設置スペースが必要になり多大なコストがかかってしまいます。そこで当社では、約40年間変わることのなかったJIS協約形3Pブレーカのサイズ見直しに着手、動力分電盤を大幅に小型化させることに成功しました。

大きさは従来の2/3!既存スペースに1.5倍の回路を設置可能に
コンビニエンスストアやチェーン店などの小店舗や工場に最適!

40年間変わることのなかったブレーカサイズを一新

 コンビニエンスストアについて考えてみるとわかりやすいと思います。コピー機やATM、肉まん、おでんのほかに最近では淹れたてのコーヒーやドーナツの提供など年々サービスが多様化し、電気を使用する機器は増え続けています。それに加え、IoT(Internet of Things)やエネルギーマネジメント関連のセンサ・機器などを分電盤に組み込むケースも今後増えていくと考えられています。とはいえ、分電盤を設置できるスペースが広くなるわけではないので、分電盤の省スペース化は急務となっているのです。当然このようなことはコンビニエンスストアだけでなく、オフィスや工場でも起きています。

 今年の10月から販売を開始する『isaver compact(アイセーバコンパクト)』は従来品から最大約30%もの小型化を実現した動力分電盤です。従来品のJIS協約形3Pブレーカは横幅が75mmであるのに対し、アイセーバコンパクトでは横幅50mmの業界最小クラスのブレーカを組み込んでいます。

 圧倒的な小型化の実現により、これまで取り付けができなかった限られたスペースにも分電盤の取り付けが可能になります。また、新型ブレーカは従来機種との互換性があるので、ブレーカを新しい機種に交換するだけで最大1.5倍の回路数まで増やすことができます。大きなリニューアルコストがかかることもありません。

 さらに、既存の盤をアイセーバコンパクトに変えれば、空いたスペースに電力計測ユニットなどを格納して省エネを推進するなど様々な可能性が広がります。

“小さいだけじゃない”安全性・利便性はさらに向上

段違い端子構造(左)、短絡試験(右)

 もちろんただサイズが小さくなっただけではありません。サイズを小型化することで浮上した課題も全てクリアしています。例えば、横幅を縮めることでどうしても端子間の距離が近づいてしまうため、絶縁性が問題になりました。しかし、段違いの端子構造を採用し、従来は無かったリブを付けることで十分な絶縁距離を確保しています。

 さらに、従来のJIS協約形3Pブレーカの定格遮断容量は200V・2.5kAでしたが、アイセーバコンパクトは200V・5kAと2倍になっています。大容量の電流遮断が可能で、安心して使用することができます。

 そのほか、直流負荷の増加を見据え直流回路への対応や、お客様での急な仕様変更にも対応できるようカセット式の付属装置も取り付け可能となっています。サイズが小さくなっただけでなく、安全性・利便性も着実に向上しています。

 当社では信頼性の高い製品を市場に送り出していくために、名古屋ラボラトリ(愛知県)と菊川ラボラトリ(静岡県)に業界でもトップクラスの試験・研究設備を有しています。ブレーカ単体の試験のみならず、ブレーカを分電盤に組み込んでの温度上昇試験や短絡電流の遮断試験なども行っています。

 様々な試験を繰り返し行うことで、先進的な製品を信頼のおける状態でお客様のもとに届けることができるのです。

経済産業大臣賞受賞!
「電気と情報をつなぐ」トップメーカーとして時代のニーズに応え続ける

研究開発センター(左)、JECA FAIR経済産業大臣賞(右)

 近年、IoTやエネルギーマネジメントのニーズの高まりから分電盤へのセンサや機器の組み込みニーズは急速に高まってきました。アイセーバコンパクトの導入によってできたスペースを活用すれば、エネルギーの効率化やトラブル時のダウンタイム削減などさらなる付加価値を顧客に提供することができます。当社では長い歴史の中で培ってきた技術を生かしてそのような幅広い提案をしていければと思います。

 アイセーバコンパクトは5月に行われた「JECA FAIR 2016 ~第64回電設工業展~」の製品コンクールで経済産業大臣賞を受賞しました。今後も業界のトップメーカーとしていち早く市場のニーズに応える製品を開発していきたいと思います。

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取扱会社

日東工業株式会社

高圧受電設備、分電盤、ホーム分電盤、光接続箱、金属製キャビネット、 樹脂製ボックス、システムラック、ブレーカ、開閉器、充電スタンド、熱関連機器などの電気機械器具製造・販売 発電および売電事業

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