株式会社テクノサポート ギアボックス保護の強力な味方:発電所編-特殊マグネットフィルタ-
- 最終更新日:2023-06-16 15:52:40.0
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「マグナム」は元々過酷なF1レースのトランスミッション耐久性を向上させる目的で開発が進められました。その後に石炭火力発電所の燃料である石炭の微粉化ミル用大型ギアボックスの保護にも「マグナム」は大きな貢献ができることが証明されました。
脱炭素社会の実現に向けて石炭火力発電所廃止の声が上がる中、世界中で電力消費が拡大を続けるため現役で活躍している石炭火力発電所。当然ながらシステムの想定外の機能停止は大きな損失となります。「マグナム」が導入された背景として従来型バリア型フィルターが有効でない以下のような理由があります。
・圧力損失を生む
・使用される潤滑油の粘度指数が高い
・システムに損傷を与える微小な鉄系粒子の除去が不十分
どんなシステムにおいても、摩耗連鎖を食い止めるためには日々増大するコンタミをいち早く除去する必要があります。
Didcot A 発電プラントで18ヶ月前に「マグナム」を設置以来、それまで年間4回位発生していた微粉化ミルギアボックスのトラブルが皆無になったと報告されています。
「マグナム」を設置する時期が早ければ早い程、ミルの保護効果が働き、すなわち損失が減少します!
基本情報ギアボックス保護の強力な味方:発電所編-特殊マグネットフィルタ-
■微粒子の除去が可能
マグナムはカートリッジフィルターのような
ろ紙やメッシュを使ったフィルターでは取り切れない
細かな磁性粒子(submicron:サブミクロン10μm~ 0.07μm)を
捕捉することができます。
■目詰まりしない
磁石を特殊なプレートで挟み込んだ特殊構造から、
鉄粉の捕捉エリアで流路を塞ぎません。
その為、目詰まりを一切起こさず圧損も生じません。
例え、捕捉容量限界を迎えても、装置の稼働を妨げません。
■強力な捕捉力
磁石は特殊配列により磁束を高めていますので、
単純なマグネットに比べ、鉄粉の捕捉力に大きな差が生まれます。
従来型マグネットフィルターのような磁石に近い
液体からしかコンタミを捕捉できない構造と
全く異なるので流体の清浄性が大幅に向上します。
■再流出しない
捕捉されたコンタミは流路とは別の強力な集積エリアに溜められます。
通常のマグネットフィルターに起こりうる、
磁石から遠くなるにつれて磁力が弱まってしまい
一度捕捉されて固まったコンタミが塊のまま
再流出するという危険な現象が一切起きません。
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
型番・ブランド名 | マグネット・フィルター MAGNOM (マグナム) |
用途/実績例 | 産業別 ■油圧システム 工場用油圧発生装置/加工機等油圧装置/油圧試験装置/建機/船舶 鉱山機械/農機/鉄道/大型トランスミッション/ 風力発電装置のトランスミッション/ 火力発電所における石炭粉砕機用トランスミッション/ セメント工場でのキルン・石炭粉砕機などの トランスミッション/ 工場での送りローラー駆動用 トランスミッション/ 工場での撹拌、カレンダー機用 トランスミッション/ 鉱山や金属製造工場での粉砕・研磨・製錬工程用 トランスミッション/ ■自動車・バイク トランスミッションオイル/パワーステアリング/エンジンオイル ■水冷・加熱システム 射出成形用 金型 冷却システム/工業・発電用冷却ライン 工業・発電用スチームライン(液体のみ)/製鉄ラインの冷却液 クエンチング液/加工機・工作機械/旋盤・フライス盤等 各種切削液 放電加工機の加工油/各種洗浄液/焼き入れ冷却液 |
ラインナップ
型番 | 概要 |
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クリアシリーズ(低圧一般液体用) | ・特徴 水溶液向けモデル 透明ハウジング メンテナンスが容易なT型を採用 大容量集積モデル 切削液の最終フィルターとして チラー等冷却水のスケール除去等に ・用途 機械加工切削液 冷却液 洗浄液(炭化水素系は樹脂の耐性に注意) |
モデルCP(油圧回路向け) | ・特徴 油圧回路内にそのまま取り付けられる コンパクトなモデル 高圧にも耐えられるハウジング 油圧回路の重要構成部の上流に モデルCP 写真 ・用途 油圧ライン 小型トランスミッション エンジン燃料ライン |
モデルM(油圧装置向け) | 用途の広いモデル 捕捉量が多い 圧力損失と捕捉効率を両立 シンプルかつコンパクト モデルM 写真 ・用途 油圧装置のメイン配管 中型トランスミッション エンジン各所ライン |
プロセスユニット(潤滑油等大型モデル) | 大口径・大容量モデル 大流量配管にも対応 故障の許されない集中システムに 発電システムなどを確実に守る 最大級の予防保全 プロセスユニット写真 ・用途 大型油圧装置のメイン配管 大型トランスミ |
サクションフィルタータイプ | 特徴 油圧装置のタンク内サクションフィルターとして 0.07ミクロンまでの鉄粉粒子を確実に捕捉 目詰まりを起こさないポンプを保護するためのモデル 油圧装置の大きな保護ソリューション ポンプメイト 写真 ・用途 油圧装置のサクションライン |
詳細情報ギアボックス保護の強力な味方:発電所編-特殊マグネットフィルタ-
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古くからマグネット(磁気)が用いられてきました。しかし、マグネット単体では磁力の及ぶ範囲が狭く、効率を上げようとすれば目詰まりや再流出といった新たな問題が浮上します。そういった問題を打破するためにマグナムは開発されました。従来のフィルタ-の長所を活かし短所を克服した画期的なマグネットフィルタ-・コア・テクノロジ-です。
回路内に設置することで、効率良く微細な摩耗粉を除去するにもかかわらず目詰まりや再流出が起こりません。
その性能は世界中で認められ、航空機やレース車両、さまざまな油圧機器・潤滑機器の性能を維持しています。
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歴史的に、油圧システムのOEMやエンドユーザは鉄の問題を認識し、何らかの磁気装置を使って対処しようと試みてきました。
例えば、単純なマグネット式ドレンプラグを考えてみましょう。定期的な機器の修理やシステムの故障の後、磁気ドレンプラグを取り外すと、常に鉄の汚染が磁石に「付着」している状態になっています。
磁石の表面に汚れが付着してしまいます。磁気エネルギーは距離が離れると3乗の逆数で強度が低下(距離の逆二乗の法則)します。つまり、磁力線に近い場所でなければ、汚染物質を吸着・除去できないということが明らかです。つまり、磁石に接触する粒子が増えれば増えるほど、粒子は磁石(またはエネルギー源)から遠ざかり、汚染物質がエネルギー源から遠ざかるにつれて、最終的には洗い流されてしまうのです。
粒子は磁場にさらされていたため、弱く磁化された塊として残ります。高炭素鋼が集中した部品が最初に到達すると、当然のことながら致命的な故障に見舞われることが多くなります。
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