森の機械株式会社 架線用搬器 HANAKO A2

設置時の姿。この後、固定索（主索）を締めて地上高を上げると運転できるようになります

空搬器は索上に停止するため、荷掛け・荷外しの作業が軽減されます。横取り時は、搬器が停止位置から動きませんので、荷物の進入角度を決められます。

●空中運搬・端上げ地引運搬に両対応
地上高をとれば空中運搬→トラック積載に連動も

●危険な下げ荷が安全に
転落する荷を自動制止するため下方が安全

●下げ荷・上げ荷・水平運搬に対応
傾斜によらず移動経路が同じ／操作手順も同じ

●空搬器が停止
任意位置で停止。荷掛け・荷外しの際に繋ぎ止め不要

●軽量／工具不要
ジュラルミン採用で高剛性にして本体を8.5キロに軽量化

●1～3倍力に標準対応
倍力により空中運搬の揺れ低減／小型動力～人力に対応

●繊維ロープ・ワイヤーロープに両対応
ブレーキ交換によりいずれの固定索ロープにも対応

さまざまな用途・使用場面に対応します。
実際の使用場面を動画でごらんになりたいときは、以下のYouTube森の機械公式チャネル＞再生リストをどうぞご視聴ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLVZFwVUhKZYnLgFF9_d3P0U0_vPzHTkgZ

横取り→空中運搬→トラック積載の様子。
横取りとは固定索（移動経路）の左右両側に離れた荷を固定索の直下まで引き寄せること。渓谷を渡すように固定索を張れば、固定索の両側から幅広く横取りできるため、法面や谷底に広く散在した倒木・流木の撤去がはかどります。

全ての装備を軽トラックの荷台に載せた姿。
ロープ（索）・動力・搬器など全ての資機材を手運びできるため軽装備で始められます。重機の寄りつけない場所で活躍します。

全装備に必要な資機材や費用について知りたい方はガイド冊子（ダウンロード）をご参考ください。

【動作原理概要】
・固定索をつかむ機械式ブレーキを内蔵し、荷の⾼さでブレーキON／OFFが⾃動スイッチするため、動⼒１つで荷の昇降と移動が可能に
・移動⽅向は⼀⽅向（動⼒がある側へ）のみ
・空搬器（戻り）は手引きするとブレーキが解除されるしくみにより移動が可能になります
・このブレーキの働きにより、搬器を停止させての横取りが可能
・動作には荷重による張力を使い、油圧・電気などの外力を使わないため振る舞いが分かりやすく、メンテナンス性にも優れます
・動作原理は特許取得済み。
・ブレーキはロープ材質・サイズに合わせたバリエーションがあります
・運搬方向の斜度（固定索の傾斜角度）は−40°（下げ荷方向）〜＋40°（上げ荷方向）に対応

搬器HANAKOを使った架線はシンプルなため設置・撤収が早く済む他、一連の操作（「使い方」はこちら）を憶えやすいのもメリットです。またシンプルゆえにマニュアル（人手）操作による工夫がしやすく、さまざまな地形条件にも柔軟に適応できるというメリットがあります。

●傾斜によらず操作が共通（※）なため様々な地形・運搬条件に適応でき、オペレーターの柔軟な配置が可能になります
●量をこなす現場には不向きですが、少量であれば設置・撤収時間を短縮し、トータルの経済性メリットを得られれます
●スポット案件や半日仕事のような小さな需要にも幅広く対応できます
●重機が不要なため、車両移動の手間や寄り付きの問題を回避できます
（※）傾斜が異なれば重力と牽引力の相対関係も異なり、力の大きさと向きも異なってきます。搬器HANAKOはブレーキ力を発生させて荷の動きを一定に保ちます。

1台で全ての運搬条件に対応。
搬器HANAKOはこのブレーキのしくみを使い、荷が地面から離れた運搬（＝空中運搬）もこなします。これは荷の浮かせ方（＝地上高の大きさ）に関わらず、動索の牽引スピードを守って移動する性質があるおかげです。
※軽架線とは動力１つで運用される架線方式です。搬器HANAKO A2は軽架線に準拠しています。