寒冷地域で続々導入!気温-25℃でも給湯可能な業務用エコキュート

掲載開始日:2016-10-17 00:00:00.0

寒冷地域で続々導入!気温-25℃でも給湯可能な業務用エコキュート

約40年にわたって、冷熱・空調設備の製造・販売を行ってきた三菱重工冷熱。“技術で明日を考える”を掲げる同社では、地球環境に配慮した次世代給湯システムを販売しています。一般的にエコキュート(ヒートポンプ式電気給湯機)は外気温が低いと性能を発揮できないという課題がありました。そんなエコキュートの課題を解決し、寒冷地域でも続々導入されている『Q-ton(キュートン)』の秘密に迫りました。

業務用エコキュート『Q-ton(キュートン)』

今回紹介する技術と製品

業務用エコキュート『Q-ton(キュートン)』

一般的なエコキュートは外気温が低下すると加熱能力が低下していきますが、『Q-ton(キュートン)』は、-25℃の極寒条件でも90℃の給湯が可能。「年間加熱効率」が高く、年間ランニングコストの大幅削減にも貢献します。また、オゾン層破壊係数0の自然冷媒(CO2冷媒)を利用しているので、フロンガスを利用したヒートポンプ給湯機と比べても、環境にやさしい製品です。

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「エコキュートは寒さに弱い」そんな常識を打ち破るための挑戦!

空調事業本部ヒートポンプ課 伯田 圭亮 氏

空調事業本部ヒートポンプ課 伯田 圭亮 氏

 給湯時のコストを削減でき、自然にも優しいエコキュートは省エネニーズの高まりとともに注目を集めています。しかし、空気の熱を利用してお湯をつくりだす仕組みのため「寒冷地では性能を発揮できない」というのが常識とされてきました。そのため、寒冷地ではボイラーからエコキュートへの切り替えがほとんど進んでいませんでした。

 しかし2009年に改正省エネ法が施行されて以来、工場や宿泊施設など一定以上のエネルギーを消費する事業者は省エネへの取り組みを強化しており、地域を問わず省エネ設備への需要が高まってきていました。

 そのような市場のニーズを受けて、当社では“寒冷地でも性能が落ちないエコキュート”の開発に着手。完成したのが業務用エコキュート「Q-ton(キュートン)」です。

外気温-25℃の極寒条件でも給湯可能
業務用エコキュート『Q-ton(キュートン)』

業務用エコキュート『Q-ton(キュートン)』

業務用エコキュート『Q-ton(キュートン)』

 一般的にエコキュートは外気温が低下すると加熱能力が低下していきますが、キュートンは外気温-7℃まで能力低下しません。さらに-25℃の極寒条件でも90℃の給湯を可能にしています。給湯機の年間を通しての平均性能を表す「年間加熱効率」は、ボイラーが1.0程度であるのに対し、キュートンは3.9と約4倍の性能を実現しています。そのため、年間ランニングコストを大幅に抑えることができるのです。

 また、オゾン層破壊係数0の自然冷媒(CO2冷媒)を利用しているので、フロンガスを利用したヒートポンプ給湯機と比べても、断然環境にやさしい製品となっています。

 現在、ボイラーを利用している施設は既設の給湯システムと併用で導入することも可能です。キュートンのお湯をボイラーに流し込んで給湯する「直列ハイブリッド」や、ボイラーとの使い分けを可能にする「並列ハイブリッド」などニーズに応じてシステムを設計することができるので、導入コストをなるべく抑えたいという要望にもお応えしています。

“三菱重工の本気”圧倒的な性能の秘密は
特許技術「スクロータリーコンプレッサ」※特許 第4875484号

スクロータリーコンプレッサ

スクロータリーコンプレッサ

 ヒートポンプ給湯機はフロンなどの冷媒を使って空気の熱を集め、それを圧縮することで高温の熱をつくりだします。その中でもエコキュートと呼ばれる製品は自然冷媒(CO2冷媒)を利用します。CO2冷媒の高圧と低圧の圧力差はHFC(代替フロン)などに比べ数倍大きくなるので、より大きな力で圧縮する必要があります。キュートンが極寒条件下でも高い性能を発揮できる秘密はこの“圧縮”を行うコンプレッサにあります。

 キュートンは特許取得済み(※)の2段圧縮式“スクロータリーコンプレッサ”を搭載しています。当社では高負荷時の効率に優れた“スクロール方式”と、低負荷時の効率に優れた“ロータリー方式”の2つを組み合わせることに成功。この2段構造により、すべての運転条件で高い加熱効率を実現しました。

 さらに、冷媒循環量を増加させるために中間圧ガスインジェクション構造を採用しています。これにより、ロータリー方式で圧縮されたガスとインジェクションガスがハウジング内で混合され、より高い圧力で吐出されます。この構造も低外気温時の能力向上に貢献しています。キュートンは当社の技術を結集した製品といっても過言ではありません。
※特許 第4875484号

「入れてることを忘れるくらいメンテナンスが楽」と喜びの声
東北・北海道でも導入進む

酷寒地域でも活躍するキュートン

酷寒地域でも活躍するキュートン

 おかげさまで導入いただいた企業からは多くのお喜びの声を頂いています。青森県にあるパルプ製品の成形を行っている工場では長年、給湯の熱源として化石燃料(LPG)を利用していましたが、LPG価格の高騰をきっかけに既存施設とのハイブリッド方式でキュートンを導入。LPGの使用料が減り、CO2削減に成功したのはもちろんですが、ボイラーの稼働率を軽減できたので既存設備の長寿命化という観点からもメリットを感じて頂いています。

 また、エコキュートはボイラーに比べ複雑な構造なのでメンテナンスや故障が不安という方もいらっしゃいます。そこで当社では24時間遠隔監視サポートプランをご用意。これにより、故障の予兆をいち早く察知して弊社のスタッフが対応しますので、「入れてることを忘れていた」くらいメンテナンスが楽で、トラブルが少ないと喜んでくださる方もいます。

 今後、環境に対する企業の責任はさらに大きくなっていくと思います。環境にやさしく、コスト削減にも貢献するキュートンはそんな時代にぴったりの製品です。寒冷地域での給湯にお悩みの方はぜひ当社にご相談頂ければと思います。

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取扱会社

三菱重工冷熱株式会社

○空調・暖房・冷房・冷蔵機器の販売及び据付工事・アフターサービス ○空調・暖房・冷房・冷蔵機器の周辺設備システムの開発・販売、各種改良工事並びに部品・付属機器等の製造・販売 ○空調・暖房・冷房・冷蔵設備、給排水・衛生設備、電気動力設備、防災・防犯設備、その他各種ビル設備の保守、修理 ○オゾン殺菌装置、太陽光発電装置、加湿・除湿機等の製品販売及び工事、アフターサービス、賃貸 ○不動産の賃貸 ○上記、各号に付帯、関連する一切の事業

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