電柱いらずのまちづくり!電線と側溝を一体化した管路収納側溝

掲載開始日:2014-01-28 00:00:00.0

電柱いらずのまちづくり 電線を収納できる側溝の新技術 D.D.BOX

交通事故の防止や災害対策、観光振興を目指す日本のまちづくりにとって“無電柱化”は昔から言われている大きな課題。しかしながら既に埋設してあるガス管や上下水道管などとの調整が難しく、なかなか進んでいないのが現状です。

それに対しイトーヨーギョー(大阪市北区)は、道路の地下の使われていない空間に着目し、電柱に代わって電線を収めるD.D.BOXを開発しました。無電柱化への大きな一歩となる新技術について話を聞きました。

2階建て管路収納側溝 D.D.BOX

今回紹介する技術と製品

2階建て管路収納側溝 D.D.BOX

D.D.BOXは、空きスペースである道路側溝の下に電線類を収納し、道路空間を有効活用できる2階建て管路収納側溝です。既設埋設物に対するリスクが少なく、短い工期で狭い道路の無電柱化に効果的です。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

交通安全、防災を脅かす電柱の存在。狭い生活道路にこそ無電柱化が必要

神代 丈生 取締役 開発本部長

いま国内には3300万本の電柱があり、1日300本ペースで新たに立てられています。

電柱は道路利用者にとっては交通安全を損なう障害物です。災害時には、電柱が倒れて緊急車両の通行の妨げになる恐れもあります。都市景観から見ても、空を横切る電線は美しいものではなく、外国人が日本に来た時に驚くのが電柱と電線だそうです。東京オリンピックで盛り上がるこれからのまちづくりにとって無電柱化は必須です。

すでに幹線道路では無電柱化が進んでいますが、狭い道路ではまだまだ。普段の生活に密着している狭い道路にこそ無電柱化が必要な時期になっています。

2段構造で側溝と電線収納を1つに集約。短い工期で全体の工事費を大幅削減

官民境界の地中を有効活用

2段構造で省スペース化

これまで無電柱化が進まなかったのは、狭い道路のなかにすでにガス管や上下水道管などのライフラインがたくさん埋まっているのが大きな理由です。無電柱化のために今からそれを調査し、掘り起こして再び調整して埋めるのは非現実的で、したくてもできなかったのが実情です。

そこで当社が着目したのが「官民境界の地中」です。官民境界にある側溝の下には何も埋まっていません。そこを有効活用すれば電線を収められると考えました。そのために開発したのが、2階建て管路収納側溝「D.D.BOX」です。

  D.D.BOXは上下段の2段構造の側溝で、上段は水が流れる側溝、下段は電線類を収納して使います。水路底板で上下を分割し、下段にはφ100の管を4条敷設できます。

施工は今ある側溝を入れ替えるだけ。従来の工法に比べて埋設物調査や移設にかかる時間と手間を大きく削減でき、短い工期で周辺住民の生活への影響も少なくて済みます。最小限の交通規制をすればよく、管路をコンクリートで保護しているので管材コストも削減でき、全体として工事費を縮小できます。また万が一のトラブルの際も掘削が必要ないので迅速な復旧が可能です。

狭い道路の無電柱化、軒下配線・裏配線の代替、幹線道路と交差する枝道などに広く使用できます。

道路は自動車中心から安全・快適性へ。もっと日本の道路は良くできる!

当社はNPO法人「電線のない街づくり支援ネットワーク」にも参加し、無電柱化の実現に向け様々な活動を行なっています。

これまで日本の道路は自動車中心で整備されてきました。しかしながら、社会経済の変化によって道路に求められる機能も多様化しており、今の道路は使い勝手が悪くなっています。せっかく通学路やバリアフリー化、自転車通行空間などを整備しても電柱が残っていてはその効果は薄れてしまいます。「もっと日本の道路は良くできる」が当社のメッセージです。安全・安心な道路空間、都市の景観性向上のために無電柱化をさらに進めていきたいと思っています。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

取扱会社

株式会社イトーヨーギョー

・バイコン製法による高強度コンクリート製品の製造販売 ・海外技術の国内導入 ・独自開発技術の海外移転・販売 ・建築設備関連機器の販売・施工・保守管理

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