ノンホルムアルデヒド・自然由来のグラスウール断熱材

等級4クリア&ノンホルムアルデヒド 自然由来のグラスウール断熱材 『エコタッチ』

環境・省エネ意識の高まりによって需要の拡大が続く断熱材。2020年の新築物件における省エネルギー対策等級4以上の義務化開始に向け、今から高断熱化の流れが始まっています。

そんななか、グラスウール断熱材で世界トップクラスのシェアを持つオーウェンスコーニングジャパン(東京都港区)は、等級4の基準を満たしたハイエンドクラスの断熱材『エコタッチ®』で2014年から日本市場に参入。その動向に注目が集まっています。日本の断熱材市場と同社の取り組みについて話を聞きました(聞き手:イプロス編集部)

自然由来グラスウール断熱材『エコタッチ』

今回紹介する技術と製品

自然由来グラスウール断熱材『エコタッチ®』

エコタッチ®は、グラスウールの平均繊維径が4~5ミクロンと細く、一般的なグラスウールよりも高い断熱性を持ち、等級4をクリアした断熱材です。自然由来の素材でホルムアルデヒドを一切含みません。

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拡大を続ける国内の断熱材市場。2020年の等級4義務化でさらに成長も

高橋 至 建築材料部門
ビジネス ディベロップメント マネジャー

――日本の断熱材市場をどう見ていますか?

日本の住宅は、古くから湿度対策や風通しなどが重視され、断熱性能はあまり重要視されていませんでした。しかし、この10~20年ほどの環境意識の高まりによって、住宅の断熱性能を上げて電力消費量を減らし、CO2の削減につなげようという流れに変わってきました。そして2010年に住宅エコポイント制度によって断熱材市場が急激に盛り上がり、続く2011年の東日本大震災をきっかけとした電力不足の発生によってその波がどんどん大きくなっています。

いま日本の住宅用グラスウール断熱材の市場は14~15万トン、金額にして4~500億円ほどあると見込んでいます。さらに2020年の等級4以上の義務化により、日本の断熱材市場はいま以上に広がっていくと思われます。

2014年に国内市場に新規参入。等級4のハイエンド市場を狙う

「エコタッチ®」が選ばれる理由

――断熱材メーカーとしては後発になるわけですが、その展望を教えて下さい。

当社がターゲットとしているのは、等級4以上のハイエンド市場です。環境や省エネ、安全性に対して意識の高いハウスメーカー、工務店、さらに施主とお付き合いしたいと考えています。

いま新築物件のなかで等級4を満たしている住宅は5割強ほど。大手ハウスメーカーの物件ではほとんどが等級4を満たしていますが、地場の工務店では等級4に取り組んでいるのはごく一部しかありません。等級4の義務化は知っていても、まだ手を付けていない、付けられていないのが現実です。より環境意識の高いハウスメーカーや、義務化に対してこれから取り組まれる工務店に当社の製品を使ってもらうのが第一と考えています。

さらに、最近は施主もよく勉強していて、とても意識の高い方々が多くいます。そうした優れた施主に対して、世界中で使われている、断熱性能も安全性も非常に高い断熱材として認知度を上げ、彼らを巻き込んでいくような展開も想定しています。

――なるほど。ただし、日本市場は大手メーカーががっちりと市場を押さえています。

確かにそうですね。その牙城を崩して食い込んでいくのは容易なことではありません。だから当社は、他のメーカーとは違うアプローチを使い、等級4以上のハイエンド市場のなかでもニッチなところを狙っていきます。

自然由来!デンプン樹脂で世界最高クラスの安全性能の断熱材

ピンクの断熱材 エコタッチ®

――他社と違うアプローチ、ニッチな市場とは何ですか?

当社の断熱材『エコタッチ®』は、他のメーカーのハイエンドモデルと同じく等級4を満たした断熱性能を持っています。ただしそれだけではありません。エコタッチ®は、グラスウールも接着剤もすべてに自然由来の素材を使っていて安全性が非常に高く、ノンホルムアルデヒドです。

通常のグラスウール断熱材は、グラスウール同士を接着する際のバインダーにフェノールなど化学物質を使います。フェノールにはホルムアルデヒドが含まれていて、シックハウス症候群の原因になります。それに対しエコタッチ®のバインダーはトウモロコシから作ったデンプン樹脂で、土に還る100%天然成分です。ノンホルムアルデヒドで、しかも自然由来の成分なので安全で安心して使うことができます。

ここまで安全性の高いグラスウール断熱材は他にはありません。日本の試験機関によるJIS認証を取得し、品質も認められています。ただ単に断熱性能を上げるだけでなく、より安全で快適な住宅にしたいという意識の高い方々に向けて展開していきたいと思っています。

――これからについて教えて下さい。

断熱材は2014年からのスタートですが、すでにいくつかのハウスメーカーの選定リストにエコタッチ®も入っています。そこを足がかりとして地場工務店にも認知度を高めて普及を進め、5年後には日本市場で5%のシェア獲得を目指していきます。

家は一生に一度、人生最大の買い物です。施主も工務店も最高の品質のものを求めています。エコタッチ®はそれを実現する製品であることをキチンとアピールし、共感してもらえる“ファン”を増やしていきたいと思っています。

EcoTouch® is a registered trademark of Owens Corning.

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企業情報

TEL 03-6365-4300 電話
設立 1996年8月8日
資本金 10000万円
従業員数 50名
事業内容 建築材料事業(Building Materials)
建築材料事業部門では、アスファルトシングル屋根材、グラスウール断熱材などの建築材料を取り扱っています。 米国・韓国・中国などの海外拠点で製造された製品を、国内の正規代理店を通じて日本に供給・販売しています。 新たな市場および正規代理店の開拓、顧客サポートを通じて、サービスの向上に取り組んでいます。

コンポジットソリューションビジネス
(Composite Solution Business)
コンポジットソリューションズビジネス部門ではオーウェンス コーニング社がグローバルに展開する事業の開発・生産拠点として中核を担い、茨城工場における国内生産品・二次加工品に加えて海外工場からの輸入品を中心に事業を展開し、日本国内のお客様のニーズに応える高品質な製品とソリューションの提供に努めています。

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