便利でオシャレな水栓柱。コンセント一体型も。色の選択肢が豊富

当社は60年以上に渡り、水栓金具を中心とした水まわりの製品の企画・設計・製造・販売・アフターメンテナンスを行っています。小回りが利き、意思決定が速い企業体制で、仕事のボリュームを問わず小ロットでも対応が可能です。オリジナルブランドをはじめ、OEMにも対応しています。

昨今、国内の人口減少とともに、住宅着工件数が減ってきています。水栓金具・蛇口は、その影響を多大に受けるため、これまで蛇口の製造をメインに行っていた当社では、会社として競争力向上が求められていました。

ガーデニングやエクステリア関係のお客様から依頼をいただく一方で、お客様のニーズに合わせた製品を自分たちの発想で生み出したいと考え、開発したのが今回お話しする『Prop Plop』と『水電柱』です。

『Prop Plop』は、蛇口が７色、柱が６色とカラーバリエーションが豊富でデザイン性に優れた製品です。高い耐候性を持ち、色の発色が鮮やかなのも特長で、都市部の庭先や玄関周りをはじめ、空間のアクセントにも活躍します。パンの仕上がりはヘアラインとホーロー加工（白）の2種類があり、選ぶ楽しさを感じられます。

一方の、『水電柱』は、庭の水栓柱（立水栓）とコンセントが一体となった製品です。高圧洗浄機はもちろん、EV（電気自動車）やPHV（プラグインハイブリッド自動車）の充電も行えます。本体がアルミ製でしっかりしており、給水配管部と電気配管部が完全に分離しているため安心して使用できます。庭の壁から少し離れた場所でバーベキューをしたり、イルミネーションの演出も可能です。また、LED照明の有無を選択することもできます。

新市場への参入と事業の幅を広げている当社ですが、生産工程や設計、営業の改善活動にも力を入れています。人材の確保が難しくなってきている中、「生産性向上のためにはどうしたらよいのか？」を追求した結果です。

まず手始めに行った方法が、部品供給係のことを指す「水すまし」を組立ライン内に投入することです。メンバーの一人を「水すまし」に任命しただけで、生産性がおよそ３割向上しました。これはあくまで一例ですが、自分たちが気づいていない、“むだ”が普段の仕事の中に数多く存在することに気づかされました。

IoT技術の導入による、機械設備の「可動率（べきどうりつ）」を見える化する取り組みも進めています。IoT機器は自社で製作し、今はまだプロトタイプですが、すでに工場内で実際に運用しています。こうしたカイゼン機器は購入すると非常に高価でなかなか手が出しづらいものですが、当社のように自前主義でもカイゼンに取り組むことは可能です。これ以外にも工程内にIoT技術を利用したカイゼン機器を運用予定です。将来的に、当社が培った経験を他の中小企業にも提供していきたいと考えています。

製品開発においては、水栓金具を軸に、水まわり製品を企画・設計・製造・販売していくことはもちろん、時代やニーズに合わせた新製品を提供していきたいと考えております。既に存在するサービスですが、水の盗難を防止するために、スマートフォンで蛇口のロックとその解除ができるものなど、IoT技術を取り入れた製品も面白いかもしれません。

また、当社の経営理念に「第一に従業員満足を追求し…」があります。従業員の一人ひとりが主役となって、課題には全員で一丸となって取り組み、お客様に満足してもらう。そして、従業員とその家族に幸せになっていただきたい、という決意のもと経営をしております。ぜひ、当社の今後にご期待ください。