安心と快適。軽量で耐震性に優れ、低コストなファイバーシート天井

掲載開始日:2017-10-02 00:00:00.0

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 阪神淡路大震災以降、建築物の地震対策・安全対策について、様々な取り組みがなされてきました。近年の大地震を見ても、東日本大震災や熊本地震など、その被害は記憶に新しいところです。そうした中で、喫緊の対策が必要なものの一つが「天井」です。落下・崩落のリスクは言うまでもなく、さらには、最も安全であるべき避難所などの天井が崩落してしまえば、二次三次の被害が発生します。今回は、従来とはまったく新しい試みで、安心で安全、快適な天井を実現する「ファイバーシート天井システム」を取り上げます。太啓建設・執行役員の岡本氏に話を聞きました。

今回紹介する技術と製品

天井リニューアルシステム
FIBER SHEET CEILING

『FIBER SHEET CEILING』は、軽量・安全で、天井高や壁の位置を自由につくることができる天井リニューアルシステムです。落下やケガをしにくいシート型のため、震災時の天井落下リスクを軽減できます。また、これまで天井がなかった建物にもぴったり隙間なく張ることができ、建物の空調効率を大きく改善し、省エネ効果も期待できます。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

地震対策に加え、建設現場の労働力不足。
安全性はもちろん、施工性も問われる。

一般社団法人ファイバーシート天井システム協会 代表理事 副理事長 太啓建設株式会社 執行役員  岡本 宏之 氏

一般社団法人ファイバーシート天井システム協会 代表理事 副理事長
太啓建設株式会社 執行役員 岡本 宏之 氏

 日本が「地震大国」ということは、多くの方が認識されていることと思います。そしてその被害をいかに抑えるか、という地震対策についても、その時代ごとに様々な取り組みがなされてきました。

 近年では阪神淡路大震災、東日本大震災、そして昨年(2016年)の熊本大地震などが発生しました。そして今後についても、首都直下型地震や南海トラフ大地震についての議論がなされ、さらには日本各地の活断層による局地的な大地震についても、その可能性は排除できません。

 そうした中で、まだまだ対策の余地がある分野の一つが、「天井」です。平成25年に国土交通省が定めた特定天井の設置義務化をはじめ、対策は徐々に進んではいますが、建物の老朽化や技術的な制約もあり、その実効的な対策は不十分、というのが実状です。

 加えて建築現場では、「労働力の減少」という課題がいよいよ差し迫ったものとなってきました。地震対策をしようにも、その工事のために多くの手間がかかるのでは、費用的にも人手的にも採用が厳しくなります。したがって昨今の地震対策には、その「安全性」はもちろん、「少人数施行」が必須の条件となってきています。

軽量で安全。少人数施工で短工期、低コスト。
学校やホールなど、避難所の地震対策に活用される
「ファイバーシート天井」。

安全性と施工の省力化をはじめ、多くのメリットを備える

安全性と施工の省力化をはじめ、多くのメリットを備える

 当社が提案する「ファイバーシート天井システム」は、丈夫なグラスファイバー製シートに専用のストロングテンション金具を壁に取り付け、両側から張力をかけることで水平な天井を作ります。

 シートの軽さは一般の天井に比べおよそ40分の1。柔軟性も高く、大きな変形や衝突にも耐えることができるので、天井崩落による被害を軽減できます。

 また、シートの両端から張力をかける工法なので、全面足場が不要など、少人数・短期間で施工が可能です。従来2~3週間かかっていた規模の工事も5日程度で完了します。特定天井に該当しないため、天井の耐震性などの使用や計算の検証が不要なことも、工数の削減に大きく寄与します。

 こうした理由から、学校をはじめとした公共施設、いわゆる「避難所の天井の地震対策」としての採用が進んでいます。

天井が高い作業場では空調効率の改善に。
デザイン性からショッピングセンターでの採用も。

ファイバーシート天井で天井の高さを適正にし、空調効率を改善。

ファイバーシート天井で天井の高さを適正にし、空調効率を改善。

 また、ファイバーシート天井はその施工性の高さから、地震対策以外の用途でも活用されています。

 例えば作業場や工場などではその天井高から、夏場や冬場の空調効率の悪さがしばしば問題になります。そこで、ファイバーシート天井を利用して天井高を適切にすることで、空調効率を改善する、という使い方です。ファイバーシート天井に照明を組み込むことも容易ですし、明るく圧迫感がなく、そして省エネに貢献する天井がかんたんに生み出せます。

 また、ファイバーシート天井は、そのデザイン性の高さも大きな特長です。シートに自由に絵や模様を印刷することができます。ショッピングセンターなどでは、店内演出のために天井へのペイントなどを行うことがありますが、その代替として採用いただいています。天井にペイントをするのに比べると、大幅に作業を簡略化できます。


目指したのは「見上げて安心できる天井」。
見学会や展示会で、多くの方に見てほしい。

目指したのは「見上げて安心できる天井」。見学会も開催。

目指したのは「見上げて安心できる天井」。見学会も開催。

 「ファイバーシート天井システム」は、その安全性と少人数施工から、天井の耐震化に大きな一石を投じられるものと考えています。その一方で重視しているのが、「安心」です。

 例えば作業場や工場などではその天井高から、夏場や冬場の空調効率の悪さがしばしば問題になります。そこで、ファイバーシート天井を利用して天井高を適切にすることで、空調効率を改善する、という使い方です。ファイバーシート天井に照明を組み込むことも容易ですし、明るく圧迫感がなく、そして省エネに貢献する天井がかんたんに生み出せます。

 『見上げて安心できる天井』。

 崩落しない安全性はもちろん、天井の下で生活する人々の心にまで安心をもたらすことを、ファイバーシート天井は目指しています。

 ファイバーシート天井は、ものづくりの町・岡山県津山市や、津山市を基盤とする企業との産官学連携によって生まれました。津山市はもちろん、私が生まれ育ち、当社が拠点を置く豊田市もまた、本当に澄み切ったきれいな空が広がっています。そんな、「空を見上げた時の気持ちよさ、そして安心感を感じてほしい」。ファイバーシート天井には、そのような思いを込めています。

 今後も、より多くの方にファイバーシート天井を知っていただくために、見学会を開催していきます。また、展示会への出展も予定していますので、ぜひ一度ご覧いただき、その安心感を実際に感じていただけばと思います。


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取扱会社

一般社団法人ファイバーシート天井システム協会

■膜天井材の製作 ■膜天井に関する調査、研究及び開発 ■膜天井に関する普及啓発事業 ■膜天井工事の施工業者の紹介 ■膜天井工事の施工業者の育成事業 ■その他当法人の目的を達成するために必要な事業

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