柔軟性のある「液体ガラス」が、近代建築の常識を打ち破る!

掲載開始日:2016-01-18 00:00:00.0

柔軟性のある「液体ガラス」が、近代建築の常識を打ち破る!

近代建築は「劣化」という現実から逃れることはできません。これは言わば運命のようなものです。昨今の主流となっている鉄筋コンクリートや木材は、汚れや腐食などによる経年劣化はもちろん、地震や集中豪雨といった自然現象などの要因によって耐久性が低下していきます。特に木材については「耐久性は石やコンクリートに劣る」というのがこれまでの常識でした。
しかしこの課題が今、柔軟性のある液体ガラス技術で打ち破られようとしています。液体ガラス技術によって、木材はコンクリートや鉄にも勝る驚異の耐久性を保持することができるようになります。この液体ガラス技術を手がけるのが、木材用塗料メーカーのニッコー(杉並区)。日本だけでなく、世界の建築を変える可能性を秘めた技術について話を聞きました。

各種木材の使用実績を写真付で紹介中! 木の長所を生かした木材「総合カタログ」

今回紹介する技術と製品

各種木材の使用実績を写真付で紹介中!
木の長所を生かした木材

ニッコーは、「長期耐久性をもたせる」「変色・退色・防腐・寸法安定性・とげ、ささくれの防止」など、「木材の改質・保護・強化」を実現。総合カタログでは、液体ガラス技術のほか、シロアリ対策、木材クリーニングといった木材に関する実績をご紹介しています。

この記事で紹介した製品の総合カタログがダウンロードできます。

人間の技術は自然の力に遠くおよばない。
だから、自然の力をそのまま生かす

代表取締役
塩田 政利 氏

私は「日本の豊富な木材資源を土木建築に生かしたい」「木材からコンクリートを超えるような長期耐久材を作ることができないか」という思いで、長年研究を重ねてきました。
これまでコンクリートを中心とした土木分野に携わってきましたが、現在のコンクリートには、劣化・寿命という問題が常につきまといます。例えば100年後に建て直すことに、どんな意味があるのでしょう?
私は、長期耐久材を探して世界各地を旅しました。そして分かったのは「世界の遺跡がほとんど自然石」であることでした。その時はじめて、石の代わりをする無機物=ガラスを使うことを思いついたのです。今からおよそ25年前のことでした。そして試行錯誤を繰り返し、ようやく柔軟性を持つ液体ガラスの実用化にたどり着くことができました。

「自然呼吸機能」と「湿度調整機能」で、
1000年の耐久性をもつ木材に

屋外暴露6ヵ月。
変色、芯割れもない。

液体ガラス塗料を塗布することで、
木は燃えなくなる(写真左)

現在、流通しているほぼすべての建築用木材は製造過程で強制乾燥されています。木材の割れ、曲がり、反りを防止するために乾燥させるのですが、100~130℃という高温での強制乾燥では油脂まで抜いてしまいます。これでは木材は死んでしまうのと同じです。

そこで、木材を強制乾燥させることなく、液体の「コロイドガラス」を木材内部に浸透させるのです。そうすると内部にナノ化された空隙が形成されます。この空隙は、空気や蒸気は通しても、水は通しません。木材内部の油脂分を保ったまま、自然に乾燥ができるようになります。木材は呼吸できる状態ですので結露も起こりません。腐食やシロアリの食害も防ぐ木材になるのです。

そして、呼吸をしながら500年、1000年かけて自然乾燥していきます。むりやり熱を加えたり、薬剤を使う必要もない。液体ガラスは木材や環境への負荷が少ない「自然にいちばん近い技術」なのです。

身近なところから国家規模のプロジェクトまで、活用シーンは無限大

JR九州の「ななつ星」。クラシックで
高級感のある木目調の車内を
演出するワックス処理

木材のささくれ、トゲ、滑り、
腐食防止のために液体ガラス塗料を
塗布した「横浜港大さん橋」

コロイドガラスは、ナノサイズ化した無機質顔料を融合することで、木を染めるように内部に浸透する塗料として使用できます。木目の美観を生かし、退色・色あせ・剥離防止などの効果を高めることができます。また、酸性またはアルカリ性に誘導することで、無害で、また廃棄処理も簡単な洗浄剤として、古木だけでなく、コンクリート・大理石・磁器タイル・テラコッタ・レンガなども新品同様に甦らせることができます。さらに白華の起きない防炎剤などへの応用も進んでいます。

皆さんもご存知の、JR九州の豪華クルーズトレイン・「ななつ星」車両へのワックス処理や、横浜港・大さん橋の木製デッキのささくれや腐食防止、大規模リゾート内の木製ブリッジの重歩行による摩耗や汚れ防止などにも当社の技術が導入され、優れた効果を発揮しています。

一方で、東京大学や京都大学、国土交通省をはじめとする様々な機関で液体ガラスを使用した実験・研究も進んでいます。 昨年、国土交通省は国内の木材資源の有効活用を図る目的で、高い強度を誇る「直交集成板」の利用促進を行うと発表しました。この技術が普及すれば、大型建造物も木材で建設することが可能になります。現在、当社はこの新たな構造材の普及に備えて、液体ガラスを使用した薬剤や化学合成物質を使用しない木材接着剤の開発を進めています。

みんなの夢の実現のために、液体ガラス技術を生かしたい

私たちは、誰にもできないことをやっているという自負があります。日本が変わる、世界が変わる。木材にはそれだけ秘められた力があると信じています。
世界の発展や環境問題に日本の木材の知識や技術をもっと生かすことができるはずです。そのために今、液体ガラスを使った技術開発をさらに推し進めているところです。

ぜひ、皆様が実現したいこと、抱えているお悩みをお気軽にご相談ください。人間は一人では何もできません。しかし同じ夢を持った仲間が増えれば何十倍もの力を発揮できます。夢に向かって、お客様と一緒になって取り組んでいきたいと思います。
コストを抑えながら、無薬剤で自然のままに長期耐久を実現する。それにより数多くのお手伝いができると信じています。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

取扱会社

株式会社ニッコー

・無機系木材改質剤ならびにガラス質木材保護塗料の開発、製造、販売(マーケティングから開発、製造、販売までの一貫システム) ・不燃剤の開発(白くならない不燃木材の受諾、研究) ・木材の変色防止の研究およびその材料の提供 ・腐朽した木材の補強材料の提供 ・木材の劣化診断ならびにその補修工法の提案

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